老化とDNAとがんについて・アメリカ最新栄養学８
DNAの損傷と発ガン遺伝子と免疫について（ガン発生の４段階とは）
こだわり堂本舗
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次にガンが発生する４段階についてご説明いたします。
1．DNAが傷つく（発ガン遺伝子と免疫について）
先ほども老化のところで言いましたが、DNAに傷がつくのは別にめずらしい現象ではありません。
DNAのファスナーを開いたり閉じたりして転写を行ない増殖していきますが、そのたびに障害が生じます。
しかし私達の体にはそれを修復する機能が備わっています。
100％まではいきませんが99.999％までは修復できます。
DNAの損傷が起きても、栄養を十分摂取していれば大丈夫です。
ミネラルなどの栄養素はとても大切です。
ビタミンB、マグネシウム、コバルトなどもDNAを修復する酵素にとって不可欠な栄養素です。
こういう栄養素が十分摂取されなければ、DNAの修復はうまくいきません。
バランスの取れた栄養が必要である最大の理由の一つがここにあります。
損傷を受けたDNAがうまく修復されなければ、その細胞は突然変異を起こしてしまいます。
DNAが修復されない理由はいろいろあります。
例えばDNAのある部分が他の人とは大分違っていて、それを先祖から受け継いでいるとします。
そしてその部分が損傷を受け、体のシステムはそれを認識できずに修復できなかったとします。
そうすると細胞の突然変異が生じます。
こういう現象は頻繁に生じています。
つまり癌の発生に関係している重要な要因の一つは遺伝学上の問題です。
だから癌を予防するには、自分の先祖のことを理解する必要があります。
先祖をできるだけ昔までさかのぼり、癌にかかった先祖がどのくらいいるか調べてみて下さい。
これが第1段階です。
もしかなりの数の先祖が癌にかかっているとしたら、特別の対策を講じなければなりません。
他の人よりも癌にかかりやすいからライフスタイルを変えて、定期検診をもっと頻繁に受ける必要があります。
そして、食生活の習慣にも注意しなければなりません。
DNAのある部分が傷つき、修復が自動的には行なわれないわけですから、DNAが損傷を受けないように予防しなければなりません。
そのためには頻繁に定期検診を受ける必要があります。
癌にかかった先祖がいなければ、他の人よりも運が良かったことになります。
遺伝学上の問題が第1段階です。
先祖を調べてみて癌にかかっている人がいれば、DNAのある部分に弱点がある、つまり簡単には損傷を修復できない部分があることを意味しています。
しかしDNAが損傷を受けても、つまり第1段階に欠陥があっても、それが自動的に第2、第３、または第4段階の引き金になるとは必ずしも言えません。
細胞の損傷は今この瞬間にも頻繁に起きています。
私達の体はいろいろな方法でそれを識別します。
突然変異を起こした細胞はうまく機能しないかも知れませんし、自然消滅するかも知れません。
白血球がそれを見つけて除去するかも知れません。
こういう意味でも、免疫組織を健康に維持しておくことは非常に重要です。
免疫組織が健康であれば、突然変異を起こした細胞が第2、第３、あるいは第4段階に進むことはありません。
細胞が突然変異を起こすやいなや免疫組織が働いてそれを吸い取り、除去してくれます。
だから何も心配する必要はありません。
健康な免疫組織を維持することは、2番目に最も大切なことです。
健康な免疫組織を維持すると言いましたが、免疫組織をたえず刺激し続けるという意味ではありません。
免疫組織について間違った概念を持っている人がたくさんいます。
天然製品や薬などで刺激し続けることだと多くの人達は考えています。
そうではありません。
健康であるというのは、すなわち自己調節できる状態にあるということです。
人工的に刺激するよりビタミンを摂取することの方がより大切です。
免疫組織については多くのことが知られていますが、ここではあまり深入りしません。
免疫組織は自己調節されています。
フィードバック調節されています。
あるときは刺激を必要とし、またあるときは休息を必要としています。
だから免疫組織を健康に維持しなければなりません。
免疫組織に害を与える要因がたくさんあります。
第1の敵はストレスです。
皆さんも経験があると思います。
長い期間、例えば3‐4日緊張が続くと、風邪などの病気にかかりやすくなります。
それがさらに長引くと、いろいろな症状が起きてきます。
ストレスが免疫組織の機能を抑圧するので、こういう症状が生じます。
どういう仕組みでそれが起きるのかについてはいろいろなことが知られています。
次はパラクリンからオートリンクへの細胞の変化についてです。
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| Presented ｂｙ ワカイ フーズ Last updated 2012/6/6 |
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